大手が挑戦! 全国からの集客を図る

ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)米小売りチェーン大手ターゲット(NYSE:TGT)が17日発表した8-10月期(2009年1月期の第3四半期)決算は、クレジットカード事業の利益が縮小したのが響き、24%の減益となった。同社は5月、クレジットカード債権の半分を米JPモルガン・チェース(NYSE:JPM)に売却している。 同社はこの日、流動性の保護と信用格付けの維持を目指し、09年の設備投資予算を約10億ドル削減し、自社株買いプログラムを一時的に停止したことも明らかにした。 8-10月期(11月1日まで)の純利益は3億6900万ドル(前年同期は4億8300万ドル)、1株利益は49セント(同56セント)。 全体の売上高は前年同期比1.9%増の151億1400万ドル。小売り部門の売上高は146億ドルと、同1.7%増加した。既存店売上高は同3.3%減少したものの、新店舗の売り上げがその影響をカバーした。 トムソン・ロイターがまとめたアナリスト平均予想は、1株利益が48セント、売上高が152億4000万ドルだった。 景気減速を背景に消費者が裁量支出を抑制するなか、小売り各社は集客に苦心している。 他の小売業者と同様、ターゲットも販売を促進するため価格を抑えながら適正な利益率の維持を図るという、微妙なかじ取りを行っている。8-10月期の小売り粗利益率は30.6%と、より利益率の低いカテゴリーで販売が大きく伸びたにもかかわらず、前年同期(30%)から上昇した。 小売り部門のEBIT(利払い前・税引き前利益)は前年同期比7.9%増となった。 クレジットカード部門は、ポートフォリオのパフォーマンス低下、ターゲットのポートフォリオ持ち分の減少、金利低下などが響き、83%減益となった。一方、収入は6.8%増加した。ターゲットは5月、クレジットカード債権の半分をJPモルガン・チェースに36億ドルで売却した。 ターゲットの株式を10%近くを保有する”アクティビスト”投資家(行動する投資家)のウィリアム・アックマン氏とそのヘッジファンド、パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントは、ターゲットの株価を押し上げるため、同社が所有する土地をスピンオフ(分離・独立)させた上で不動産投資信託として上場させようと、同社の説得に努めている。ターゲットの自社店舗(1680店)の用地保有率は85%弱と、小売業界で最も高い。 09年1月期通期の1株利益について、ターゲットは10月時点で3.33ドル以上と、前年比ほぼ横ばいになると予想していた。この見通しは、11-1月期(第4四半期)の既存店売上高が横ばいになると想定している。通期1株利益のアナリスト平均予想は3.26ドル。 同社は17日付のプレスリリースでは年末商戦シーズンの利益と売上高の予想を明らかにしなかった。 ターゲットの幹部らはアナリスト向け電話会見で、設備投資の縮小は出店へのより保守的な姿勢を反映している、とコメントした。縮小後の計画について、具体的な数字は示さなかった。 ハイテク、自動車、機械など主要製造業各社が収益を落としている中、順調な経営が続いているのが小売業だ。中でも好調なのがホームセンター。コーナン商事、ケーヨーなどの大手は消費不振が懸念されるにしては、売上を伸ばしている。日常生活に必要な商品をあらゆる角度から集積しているため、便利ショップとして集客力が高まっているのだ。  私も時々行くことがあるが、あれこれ商品を見回っているうちに時間が過ぎてしまい困るほどだ。ハサミを買いに行ったのに防犯用品の売り場で引っ掛かり、そこで勢いがついて抗菌まな板など予定にないものをあれこれ買い込むという具合だ。それらは必ずしもいま絶対必要とは限らないのだが、つい買ってしまう魅力がある。  ではイトーヨーカ堂やダイエーなどの大手スーバーではどうか。ダイエーは近くにないが、イトーヨーカ堂はあるのでこれまた時々行くが、目的の商品を決めていくことが多く、他に目移りすることは少ない。商品の多くが日頃見慣れたものがほとんどで、特に興味を強く刺激するものではないためだ。  この点ホームセンターの品揃えには大きな特徴がある。見慣れた製品も当然揃えられているのだが、同時に究極の商品とも言うべきものもある。総合スーパーがハサミを売るとするなら、標準品だけ数種類になるのに対し、ホームセンターはありとあらゆるものを揃えている。こうなると消費者側としては興味をそそられ商品選びに力が入り、他の商品をが必要になった場合、またホームセンターへとなる。  こんな消費者心理に支えられ、売上を伸ばしているホームセンターだけに、大手がその魅力に着目、進出するのではないかと見ていたが、それが現実になりつつある。大手も大手セブン&アイ・ホールディングスがホームセンター事業に参入するというのだ。  イトーヨーカ堂が発表した計画では、まずは既存店舗を活用して28日に都内に1号店を開き、来年から多店舗展開するという。既存店を転換、低コスト運営で価格も抑えながら都市部を開拓するとのことだ。イトーヨーカ堂らしい省エネ進出であり、まずはイトーヨーカ堂金町店(東京・葛飾)の2階(家電・家具などの売り場)を改装し、「セブンホームセンター」の1号店とする。  これが成功すれば当然次々の転換を進めて行くことになろうが、成功確率はどうか。決して高くない。というのは、イトーヨーカ堂は経営管理が徹底しているせいだろう、売り場にもそれがリアルに現れ、整然とし過ぎるところがある。そのため活気が少し足りない印象がある。もちろんこれは私個人の印象なのだが、わくわく感の演出が不得意と言える。  ホームセンターの経営では、お祭り騒ぎは必要ないものの、静かなわくわく感、これが大事になる。単に道具類があれこれ揃っているだけでなく、それを使って日々の暮らしを楽しいものにしようと思わせるような売り場の雰囲気作り。これが出来るかどうかだ。  イトーヨーカ堂の社員たちは、実に礼儀正しく、申し分ない。しかしホームセンター経営は礼儀正しいだけではうまく行くまい。品揃えが豊富でも十分ではない。家電量販店やドンキホーテに見られるような楽しくわくわく感のある売り場作り。これが不可欠であるため、ぜひ売り場スタッフは吉本興業のお笑い芸人たちのサービスぶりを参考にして欲しいものだ。それがセブン&アイホールディングス(このややこしい社名は何とかならないものか)の株価にもプラスに働く。( パシフィコ横浜国立大ホールで12月6日・7日、ゲームシリーズ「ネオロマンス」の出演声優たちによるイベント「ネオロマンス・フェスタ10」が開催される。  「ネオロマンス」シリーズは、ゲームメーカーの「コーエー」(横浜市港北区箕輪町1)による女性向けの恋愛シミュレーションゲームシリーズで、「乙女ゲーム」と呼ばれることもあり、20代の女性を中心に支持を受けている。  イベントでは、同シリーズのゲーム「アンジェリーク」「遙かなる時空の中で」「金色のコルダ」「ネオ アンジェリーク」に出演する声優によるライブ、トークなどのステージが2日間4回公演で行われる。  「ネオロマンス」イベント事業は、2000年2月に始まり、現在は年4回の定期開催を続けており、これまでに延べ28回行われている。日本全国からファンが来場し、毎回チケットは完売。今回の4公演でおよそ2万人を集客する。これまでの開催の累計入場者数は30万人を超えている。  2006年12月には「横浜観光プロモーションフォーラム」の認定事業となり、旅行会社とタイアップしたチケット付宿泊プランを発売し、競争率10倍以上の人気となっている。また横浜を舞台のモデルとした「金色のコルダ」に関連したスタンプラリーを市内24ヶ所で実施し、1万人以上のファンが訪れた。こうしたイベントの成果が評価され今年11月には、横浜の観光・コンベンションの普及や誘客に貢献した団体・個人に贈られる、横浜観光コンベンション・ビューローの「平成20年度横浜観光コンベンション特別功労賞」を受賞している。  コーエーは、パソコンのゲームソフトの制作会社で1978年創業。「信長の野望シリーズ」、「三國志シリーズ」を主力とする歴史シミュレーションゲームのほか、アクションゲーム、恋愛シミレーションゲームなどの新基軸を打ち出して、ユーザーを獲得している。